席上の年長者、故人と親しかった方、僧侶などに献杯の挨拶を行っていただきます。規模や何回忌かによって省略してもよいでしょう。挨拶をお願いする場合は、当日に依頼するのではなく、事前に挨拶を依頼しておきましょう。
また、参加者にご挨拶をお願いしない場合は、施主が献杯の挨拶も兼ねます。
献杯の挨拶者の音頭に合わせ静かに献杯の唱和を行い、杯を軽くささげます。献杯の際、杯を鳴り合わせることはマナーに反するため、注意しましょう。
会食中は故人の思い出話などをしながら、静かに食事をいただきます。
お酒も振る舞われることが一般的ですが、参加者の皆さんもたしなむ程度で、飲みすぎることは多くないようです。
四十九日法要の場合は、会食のお開きが近づいてきたら、主催者がご参列いただいた方々へ引き出物をお渡しします。
最初に僧侶にお渡しして、次に参列者の方にお声を掛けながら膳の脇やテーブルの下に置きましょう。配ることが難しい場合は、あらかじめ席に引き出物を置いておくこともあります。
最後は施主がお礼の言葉を述べ、終了となります。時間は多くても2時間程度を目安にしましょう。
以上が一般的なお斎の流れですが、地方や慣習によって異なります。実際の準備については寺院や霊園とあらかじめ相談すると良いでしょう。特に沢山の人をお招きして行うような法事の場合には、手伝ってもらうことをおすすめします。
※この投稿は、墓苑に関する一般的な知識の普及を目標にしています。当寺に関するご案内ではございませんので、何卒ご了承下さいますようお願いいたします。
数珠は、『念珠』、『寿珠』などとも呼ばれ、身近に幅広く普及している宗教用具のひとつです。仏事の際に、念珠を持ちながら合掌礼拝することが最も一般的な使用方法ではないでしょうか。
そもそもの由来は、さまざまな説がありますが、お念仏を読む回数を記憶するためのもの。つまり、『数を念ずる』、『数を記す』ためのものとして生まれたと言われています。玉のひとつずつが、百八煩悩を司る仏様であり、人間のあらゆる煩悩を念珠が引き受けてくれると言われ、古来より厄除けのお守りとしての役割も果たしています。
まず、どの宗派の方でも使える略式の数珠というものがあります。
珠の大きさによって、男性用数珠、女性用数珠、腕輪念珠(数珠)などの種類に分かれていますが、汎用的で便利に使用できます。
また厳密には、宗派それぞれには専用の数珠があり、それぞれ形が異なります。
例えば、真言宗で用いる数珠は、真言宗が両方の親玉に二つずつの房がある形から振分数珠と呼ばれ、真言宗以外でも用いるので八宗用とも呼ばれます。また、日蓮宗で用いる数珠は、片方の親玉に三つの房があります。浄土宗では、二つの輪違いのものに丸環がついている、輪違い数珠が多く用いられます。
実際の購入・使用に際しては菩提寺の住職などにご相談なさるのがよいでしょう。
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